働き方改革の肝はおもてなし

十数年前までは1人分の仕事を2,3人でやってて無駄が多かった時代がありました。

良くも悪くも結局その無駄には余裕があって、どこに行ってもそれなりのおもてなしがあったように思います。

今では2,3人分の仕事を1人でやるキツキツな労働環境状態が目立ってきた。

特に飲食店なんかでは。

そのキツキツ状態の職場において1人でも脱落者が出ようものなら、より殺伐感が増し空気が重くなるという悪循環付きで…気付くとお客がその殺伐感を察して店員さんに気を使うってなことも増えてきたし、おもてなしは何処へ?といった事態が珍しくはなくなってきた。

お客様は神様なんてことを言うつもりはないですが、やっぱり対価を得てサービスを提供する以上おもてなし精神を蔑にしてはいけない。


また、先日のラーメン屋さんでの出来事ですが、カウンター席でラーメンを食べる私の隣りに2人のサラリーマンが席に着く。

注文を終えるとカウンター席に等間隔で置かれる無料の辛子高菜を取り皿に取り分ける。

この一連の流れは博多ではよくある光景です。

ですがこの2人。自身の目の前に引き寄せた辛子高菜を元の位置に戻さずそのままに。

悪気があるとかないとかは置いといて、他の利用者が気兼ねなく手をつけられるように、目の前に引き寄せたものは元の位置に戻すのが心遣いだと思う。


最近ではこのように、相手に成り代わり気持ちを読みとり慮る精神の欠如が本当に目立ちます。

おもてなしの精神こそ日本人には特に必要なことだと思うんです。

元々持っているいいいものなんだから。

働き方改革やAIやロボットの台頭が労働環境を劇的に変化させていくこれからの時代、私は人間の最終的な役割はコミュニケーションとおもてなしだと確信しています。

これまでは機械的に仕事をこなすだけでも労働環境における存在価値はありましたが、これからはそうはいかないでしょう。


おもてなしといっても根本的に備えている人からそうでない人と様々で、このラーメン屋の2人のように根本的におもてなし精神を持ち合わせていない人もいます。

ですが、おもてなしの精神は訓練でいくらでも身につけることが可能です。

今はまだ労働環境の劇的変化の予兆に気付かずのほほんとしている人も多いようですが、今からでも遅くはない。

おもてなしとコミュニケーション能力を高めることは、自身の働く環境の未来を大きく切り開くキーポイントになると思います。


まずは意識変革から。

竹田新撰組

仕事と療養を両立させたコリビング・ビレッジの創造 「新撰組の武士よりも武士らしく」に習い、 「健常者よりも健常者らしく人生を楽しむ」を実践する難病起業家集団

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