普通にやればこれくらいは…

こんにちは

本日は神奈川県秦野市の鶴巻温泉にある「陣屋」さんのお話です。

老舗旅館が週3日休館しても売り上げを伸ばしたという記事があがっていました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171229-00000007-asahi-soci

週3日休館しても売り上げは倍、社員の平均年収も4割増を達成したとのことです。


それら好循環をもたらす核となったのがIT管理だそうで。

在庫管理から予約受付や経理業務までを一元管理するというよくある管理方法ですが、

お風呂にセンサーを付けて入浴客が一定数を超えると通知される仕組みを採用するなど、

面白い取り組みも行っており、特に素晴らしいなぁと感じたのが、

跡を継いだご主人が前職の経験を活かしてそれら管理システムのソフト開発を行い、

全従業員にタブレットを配り情報の共有をはかることで効率化と積極性を生んだことです。


これってすごくいいですよね。

ソフト開発もそうですけど、仕組みをつくるってやっぱり必要だと思います。

それら仕組みって運用がうまくいけば他の事業者にも販売できて二次収益にもなりますし。


それで、この陣屋さん。働き方への諸問題にも積極的に取り組んでおられます。

そもそもITによる効率化ははかられていたものの、

旅館業ってサービス業の中でも結構大変な仕事の1つってこともあってやっぱりきつい。

ということで事業運営を大きく改革されることになりました。


顧客満足度が上がっても、働く人の生活の質が上がらないと意味がないということで、

まずは火曜日・水曜日を休館日にし宿泊は木曜日から月曜日までとした。

16年からは月曜日もランチのみで宿泊業務をやめたそうです。

にもかかわらず売り上げは料理などの評判が良くキープするどころか大きな伸びをしめし、

従業員の給与も上がると同時に離職率は下がっていったそうです。


と、ここまで陣屋さんの素晴らしいお取り組みのご紹介になりましたが、

正直これって普通です。ソフト開発を個人で行うってのはなかなかできませんが、

IT管理や働き方に合わせて旅館の在り方を改革するってのはもう普通のこと。


なんですが…この普通が難しいんですよね。

わかってるんだけどできない事業者さんも多いはず。


ただね、

これからの宿泊業ってこの当たり前の運営方法を避けては生き残れませんし、

それ以上の大胆な取り組みが求められる時代に変化していきます。


働き方にしてもそうです。

陣屋さんの場合は単純に休日を増やすことで好循環を生むことができましたが、

収益に関しても労働者の満足度に関しても向上させる方法はまだまだあります。

その旅館のスペースのシェアや働き方そのもののシェアだって取り入れ可能ですし、

得意とする分野に特化した旅館の形をしっかり構築できれば、

その特化した部分に共感した働き手やお客様がおのずっと集まってきたりします。

そうすることで働きながら楽しめ、楽しみながら宿泊できる環境が生まれる。

そんな環境は重労働と言われる業務の解消にも繋がったりしちゃうんです。


こんな風に各事業者の価値観に合わせて取り組む方法はありますので、

あとは少し先の時代のニーズに合わせて変化していく覚悟をもつだけかなぁと思います。


宿泊業って方々でいい話を聞くことが少ないですが、

よくよく考えるとこんな面白いビジネスそんなにないかもって思うんです。

チャレンジ次第では可能性もすっごいありますし。

だから、まずは先にも述べたように使える技術はさっさと取り入れ活用する。

その上で独自性をだしてバンバン攻めの事業展開で事業者も利用者も心の底から楽しむ。

こんな展開がもっと目立つようになれば宿泊業ももっと面白くなっていくんでしょうね。


わたしも言うだけ番長にならないよう、

まずは竹田でぐいぐい提案していってみようかなと思います。


ということで、

今日もだいぶ長いブログが書けた書けた。(内容のガタガタさはともかく…)

そんなこんなで今日はここまでと致します。

それでは。




竹田新撰組

仕事と療養を両立させたコリビング・ビレッジの創造 「新撰組の武士よりも武士らしく」に習い、 「健常者よりも健常者らしく人生を楽しむ」を実践する難病起業家集団

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