巧みなプロモーション
茅葺き屋根・竹林・長屋と聞いて沖縄を思い浮かべる日本人はほとんどいないでしょう。
しかし、この3つのキーワードを聞いて沖縄を連想する人達がいたりします。
それがインバウンド客です。
沖縄は欧米客だけでなはなくアジアのお客様にも強く、様々なコンテンツを展開して集客に成功しています。
沖縄独自の伝統文化はそれだけでも十分に武器になりますが、顧客のニーズを正確に把握し、上記のような茅葺き屋根・竹林・長屋コンテンツも展開しニーズに応えています。
私自身、沖縄こそ日本そのものだと思っており、それは琉球時代からの経緯や先の大戦の際の沖縄の歴史を紐解いていただければご理解いただけるのではないかと思いますが、詳細はご自身でバイアスに寄ることなく、お時間のある時にでも触れていただければと思います。
要は、いわゆる京文化から連想されるであろう町屋スタイルを、沖縄スタイルとしてプロモーションされると「?」感がありますが、沖縄の巧みなところは「日本文化」としてプロモーションしているところです。
京文化のスタイルに馴染みがあるとは言いにくい沖縄が、沖縄の地で京文化を日本スタイルとしてプロモーションする。これって簡単に思いつきそうですけど、発想が意外に身近すぎてスルーしてしまっていたり、その地域の文化にこだわりすぎて他のプロモーションの可能性を潰してしまうことが多くみられる中、柔軟にしっかりとニーズをくみ取り行動に移した沖縄の成功モデルではないでしょうか。
極端な話、これは竹田にもできることですよね。
あくまで極端な話ですが、竹田に守礼門や琉球建築リノベ物件なんかをつくって、沖縄スタイルをそれこそ「日本文化」としてウリにしてもいいじゃんって。やってる形は上記内容と同じです。
長湯の温泉文化とコラボなんかしたらウケるかも?なんて考えてみましたが、何度もいいますが極端な例なんで流す程度に読んでもらえれば幸いです。
ただ、これくらいの強烈なコンテンツは竹田にも必要ですよってことは、声を大にして言いたいです。だって周囲の観光地が強烈な知名度やコンテンツを持っているから。
これは何度も当サイトブログ内で書いていますが、やっぱり長湯は長期療養に特化させたほうが可能性は広がると思っています。
長期療養は、療養の先の「働く」「出会う」「滞在する」「生きるをデザインする」などの次のコンテンツに誘導しやすいツールになると考えられます。
また、愛犬の寿命が延びたことによる介護や療養のニーズの高まりがそのまま影響してのことなんでしょう。ペットの療養ニーズも年々高まっています。
私が博多わんこのごはんを通して大分竹田に関連した情報を発信する中、多く頂く質問は、
「犬と一緒に思いっきり遊べる場所はありますか?」
「犬と人間が同時に長期で温泉療養できる場所はありませんか?」
の2つです。
特に犬の温泉療養については、内臓疾患の回復や皮膚疾患の回復に効果のある施設を求める声は大きいように思います。
このように、長期利用はそれなりのニーズと潜在能力を秘めているように思いますし、だからと言って短期療養をすべて廃止せよと言ってるわけでもありません。
目的に応じて様々な「療養」が体験できる空間の構築こそ、強烈な存在意義の主張(プロモーション)になっていくのではないでしょうか。
リスクやコスト面で言えば、それなりのインフラを整えていくことは必要になりますが、それはプロモーションの浸透度に合わせて補っていけばいいわけですし、なんなら長期療養利用者のためのインフラ整備をストーリー仕立てで常に公開し続け、その経緯そのものを宣伝に繋げていってもいいのではなでしょうか。そもそも浸透度に合わせて取り組むのであれば、最初から大きな投資を投入する必要はないですし、コストの程度も抑えれるのではないかと考えます。
このようにプロモーションの在り方について書いてきましたが、竹田に必要なのは覚悟をもって思い切ることじゃないですかね。生半可な試みはただ消耗するだけ。
うまくいくかいかないかはやってみないとわからないけど、1歩ではなく100歩くらい踏み込んでトライしてみてもいいんじゃないでしょうか。
以上新参者の戯言でした。
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