ホテル事業の行方

10年後、ビジネスホテル需要は10分の1以下になるとみてます。

これはあくまでも10年に限定した数字であり、15年後20年後となれば限りなく0に近いところまで需要減となる可能性もあるのではないかと予測しています。

もっと言うと、10年後の10分の1需要は前倒しされ5年先かもしれません。

というのも私が注視しているICT・AI・ロボットに加え、何より重要なブロックチェーンに関連する技術開発や事業スピードがとてつもなく早いということです。私自身、その技術やビジネスモデルが次のステップに到達するまでに3年先とみていたものが、わずか1年で実現している様を見ると、あながち上記の期限は信憑性のあるものだと確信に近いものを感じています。

なぜビジネスホテル需要は減るのか?について具体的にいうと、ICTの技術革新による移動を必要としないビジネス形態の確立と、所謂ホワイトカラー職のAI移行による人員削減に加え、ブルーカラーにおいてもAI・ロボットの台頭による人が受け持つ仕事幅の減少はホワイトカラーほどではないものの、大きく影響することが予測されるためです。

ではホテル事業全体の需要はどうなるのか?についてですが、観光・体験・食に特化したホテル事業であれば、トライする方法さえ見誤らなければ継続して運営していけるのではないかとみています。

理由としては、ホワイト・ブルーいずれにせよ仕事の役割がAIやロボットに移行する中で、人が受け持つ仕事の内容の劇的変化は、休み方や遊び方の改革にも拍車をかけ、その休み方や遊び方から生まれる新しいビジネスモデルも誕生する時代が訪れることを考えると、いかにその需要を取り込むかが、これからのホテル事業者に求められることだと言えます。

キーワードは、ホテル事業を主体としないホテル経営です。

先にも述べた観光・体験・食などは、今後の遊び方だけに限らず新たなビジネスモデルを生むツールとして考えると、観光・体験・食をメインテーマに宿泊機能がオプションでついてくるスタイルこそが求められるのではないでしょうか。


すこし脱線して個人的に体験に必要なポイントとしては…

何と言っても手ぶらですね。いかに手ぶらで観光や体験が楽しめるかは重要だと思います。

例えばランニングや登山。ランニングは周遊よりも1本の直線ルートの中で絶えず景色が変化していくことも楽しみたいとする声が多いことを考えると、これまでに当ブログ内で取り上げてきたランニング旅は最適なプランだといえます。そのランニング旅でのスタート・中間点・ゴールに延滞なく荷物が安全に運ばれていることはホテル事業のサービスの質を見極めるポイントにもなり、力を入れる価値は十分にあると思います。これは登山においても同様のことが言えます。

もっと脱線して手ぶら体験と言えば、タイの水掛け祭りは参考になります。

イベント化されて日は浅いものの、この数年で世界中から観光客が押し寄せるビッグイベントに成長しています。成功の要因は町全体で水掛け体験ができる規模の大きさや、VIPが楽しめるイベント内容やインフラを整えているいることもありますが、びしょ濡れになる水祭りに荷物を持ち歩くことはできなため、安全に荷物を預かるサービスを各ホテル事業者や関係事業者が徹底していることも成功の要因の1つになっています。

つまり遊びに集中できる演出をどこまで徹底できるかが大事なんだと思います。

おもてなしってやつですかね。


という感じでホテル経営の在り方は数年で劇的に変化していきます。

厳しいと言われるビジネスホテルの事業形態も、よりビジネスに特化させニッチなニーズを伸ばしてトライする方法は大都会に限定すればありますが、そこで生き残りをかけて勝負するよりは、広がりが予測される分野での挑戦にシフトチェンジしたほうが賢明なような気がします。特に地方(過疎地域は特に)なんかは。


結論として

ホテル需要の変化は確実に起こりますが、現状のホテル施設が必要とされなくなることはないとみています。いかにソフト面を魅力あるものにできるか?その魅力あるものをハードがどこまで演出できるかがこれからのホテルに求められていくのではないでしょうか。




竹田新撰組

仕事と療養を両立させたコリビング・ビレッジの創造 「新撰組の武士よりも武士らしく」に習い、 「健常者よりも健常者らしく人生を楽しむ」を実践する難病起業家集団

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